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理想と現実

 今日、明日は『学習障害』についてのスクーリングを受講しています。学習障害は、小学校に入学してからわかることが多いので、ほとんど知識もなく、研修を受けたこともなかったので、とても勉強になりました。


 令和3年度の調査によると、不登校児童生徒の割合は、小学生は1.30%(77人に1人)、中学生は5.00%(20人に1人)で、増加傾向が続いています。その1番の理由は、不安・無気力が49.7%で、何をすればいいのかわからなかったり、能力以上のことを要求されて、学習性無力感に陥っている状態だそうです。


 プロ野球やサッカー選手には4月・5月生まれの人が多いそうですが、小さいころは同学年の中で身体が大きく、認められたり、成功体験が多いことでより上達するのではないか?反対にADHD(注意欠如多動性障害)は2月・3月生まれが多いそうです。つまり、能力というよりも、周りの理解や承認がその発達に大きな影響を与えているということだと思います。


 ひし形の模写ができるのは、6歳2か月で通過率は50%だそうです。斜めの線がうまく書けないのに、2月・3月生まれの子は4月に入学すると同時にひらがなを書くことを要求されます。他の子よりも時間をかけ努力をしてやっとできることがずっと続けば、子どもも疲れて自信を失うかもしれません。


 100点中85点採れるくらいの学習が一番意欲が湧くそうです。みんな同じではなく、個別最適な教育を受けられるようなれば、不登校もなくなるかもしれません。同学齢同学年教育は日本くらいで、他の国では子どもの状態によって入学を遅らせることもできるそうです。


 一人一人のニーズに合わせた教育を目指してインクルーシブ教育が進められているはずですが、今の教育現場では人手が足りていないのは明らかです。理想と現実のギャップの中で子ども達は日々育っています。そのひずみが一番弱いところに行かないように願います。

 

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