top of page

異年齢保育

 りんごの花保育園では、1~2歳児と3~5歳児の異年齢保育を行っています。その中で気づくのは、子ども同士がいかに影響しあっているかということです。1歳児は2歳児の姿を見て「自分も」と取り組む姿が一日の様々な場面で見られます。1年間の差は大きいので、きっと年下の子ども達にはずいぶんお兄さん、お姉さんに見えるのだろうと思います。じっと見ていることが多いのですが、その後自分ができると思ったら進んで取り組もうとします。この主体的な力の育ちは自分より年上の子ども達と一緒に過ごしているからこそだと思います。


 3~5歳児のクラスでは、さらに「〇〇ちゃん、〇〇くんのようになりたい」という具体的な憧れのイメージを持つようになっていきます。子ども達の中に「〇〇な姿がいい」という価値判断がついていくのですね。なりたい姿がイメージできると、自分の行動を選択したり、気持ちをコントロールするときにそのイメージが大きな役割を果たすようになります。


 異年齢保育は、子どもの育ちにとって、とても重要な環境だと思います。異年齢保育を始めたのは、20年以上前ですが、その頃はとても珍しいクラス編成でした。現在では異年齢保育は全国的にも広がっています。少子化、核家族化や地域社会での子ども同士のかかわりがなくなってしまった現在、さらにその必要性が増しているのではないでしょうか。


 昨日のブログに書いたように、「早生まれ」の子ども達や外国人の子ども達、発達がゆっくりな子ども達にとっても異年齢保育は有効です。同年齢クラスであれば、「〇歳だから〇〇はできるはず」という思い込みや、ある一つの能力を取り出して子ども同士を比べたりしてしまいがちです。異年齢保育のおかげで、子ども達一人一人の良さに気づくことができ、その成長をゆったりと見守ることができるのではないかと思います。


 同年齢での遊びや活動に疲れた時は、年下の子ども達と過ごすことで気持ちが安定したり、もっと挑戦したいと思った時は、年上の子ども達の活動に加わって充実感を味わうこともできます。いろいろな人と関わる中で、刺激され、成長が促されます。


 こんなことを書きながら、子ども達の姿をいろいろ思い出しています。インフルエンザに罹って4日目、やっと少し食事も摂れて、眠れるようになってきました。30年ぶりに罹ったインフルエンザは、酷いものでした。高齢になるとインフルエンザが命取りになることが理解できました。インフルエンザに罹ったら、なるべく早くウイルス増殖を抑える薬を飲んだ方がいいそうです。早く子ども達のそばに戻れるよう、体力・気力を回復させたいと思います。


Comments


特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page