発達障がい
昨日、今日と一日オンライン研修を受けました。科目は『発達障害指導法』です。これまで発達障害に関連する授業を何単位も受けましたが、理解できた、いい支援ができるとはなかなか思えません。理論上は様々な支援方法がありますが、これをすれば大丈夫というものはありません。
人間は複雑ですから、そんなに簡単に変えることはできないのでしょうが、もう少し単純ならいいのにと思います。きっと発達障がい当事者の方たちが一番困っていて、そう思っていることですよね。
発達障害は、人口の10%程度いるそうなので、全年齢に亘って、様々な課題を抱えながら生活されていると思います。私が関わるのは幼児期の子ども達なので、行動が把握しやすく、特徴も捉えやすいのですが、それでもその対応となると難しいです。発達障害の問題は、個人が持っている特性と環境との相互作用の中で起こるので、年齢が上がるとさらに行動の問題が大きくなることもあります。
最近気になっているのは、ADHD(注意欠如多動症)のお子さんは、適切な支援をしなければ、ODD(反抗挑戦症)になり、それがCD(素行症)になり、最終的にASPD(反社会性パーソナリテイ障害)になることがあるという話です。ODD(反抗挑戦症)からCD(素行症)になるのは3分の1、それからASPD(反社会性パーソナリテイ障害)になるのは、その3分の1と言われているそうです。
子どもの時の暴力的な行動は止めることができますが、大きくなるにつれて子どもは力をつけるので止められなくなってしまいます。いろんな要因があると思いますが、子ども時代が対応のカギを握っていると思います。
2日間の研修で学んだのは、発達障害のあるお子さんへの療育や教育の目的は、「成人した時に適応障害をつくらないということに尽きる」ということと、「発達障害を障害としないためには、なによりも自尊感情や意欲を保つために十分な配慮を行うことが必要」ということです。
今週木曜日に児童発達支援事業所選定委員会でプレゼンをする予定です。困っている子ども達がたくさんいて、困っている保護者の方たちがたくさんいる。そして、困っている私たち保育者がいます・・イバラの道であることを改めて肝に銘じて挑戦しようと思います。
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