知っておくといいこと

 昨日、講師の先生が紹介してくださった赤ちゃんの『退行期』の話はかなり興味深かったです。赤ちゃんが、理由もないのに、どうしようもなくぐずる時期を何度も目にしてきたからです。


 大きな発達の前に赤ちゃんがイライラしている姿から、〇〇したいのにできないという葛藤を抱えていると感じていました。寝返りができるようになる前、お座りができるようになる前、歩行できるようになる前、とても不機嫌な時期があります。それができるようになった時、とてもすっきりした様子で、あのイライラや不機嫌さはどこに行ったのだろうと思うほど、生き生きと活動し始めます。


 「生後20ヶ月までに、どの乳幼児にも『退行期』(赤ちゃん返り)と呼ばれる母親泣かせのぐずり期が10回あって、飛躍的発達の前兆で、避けることはできない」ということを知り、とても納得し、もっと早く知りたかったと思いました。


 「頭囲が急に増大する時、脳も急速に発達し、それに呼応して感情や行動の調節が難しくなる」そうですが、「イヤイヤ期」と言われる1歳半の頃の扱いにくさも、この脳の飛躍的発達に起因しているのかもしれません。


 今、自分の子どもが大きな発達の前にいると思えば、訳がわからない不機嫌さにも落ち着いて付き合えるかもしれませんね。誰しも、理由がわからないことや自分が思い通りに行かないことが起こると、自分を責めてしまいます。育児に関しては、子どもが相手なので余計にそう感じるでしょう。


 もう一つ、保護者の方にお伝えしたいことがあります。ずいぶん前にブログに書いたことがあると思いますが、生まれつきの気質で、扱いづらい赤ちゃんがいることはデータから明らかになっています。


 アメリカの心理学者トーマスとチェスの調査によると、気難しく、扱いにくい赤ちゃんが10%ほどいるそうです。親の子育てのせいではなく、もともとの気質であり、親の養育態度によってその後の育ちが変わるとも言われています。


 子どもの気質や発達上に起こる必然のできごとを知っていれば、自分を責めたり、イライラすることもグッと減りますね。人が人を育てることが、難しいのは当然です。大変な時期を、誰かに支えてもらいながら、子どもの小さな成長に目を向けられるといいですね。保育園はそんな場所になりたいと思っています。

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