社会を変える
- 智子 大瀧
- Mar 20
- 2 min read
この社会はマジョリティ(多数派)の人達のためにつくられています。マジョリティは、多数派であるがゆえに特権を持っている人と捉えることもできます。日頃意識をしていないのですが、この国では私もマジョリティの一員として、社会の恩恵を受け、なんの制限もなく快適に生活しています。なんの努力もしていないのに・・・。
反対に、障がいがある人、外国人住居者、LGBTQなどのマイノリティの人達は、少数派であるというだけで、差別を受けたり、社会で生活することが困難な状況に置かれています。そのことについて、学ぶ機会もなく、注意や関心を向けずにこれまで生きて来ました。でも、児童発達支援事業所を開所し、障がいがあるお子さんたちと関わる機会が増え、現在の状況や未来を考えると、もっと社会全体で考えなくてはいけない問題であると強く思います。
随分前から、世界では障がいを医学モデルではなく、社会モデルとして捉えるのが主流になっています。障がいを医学モデルとして捉えると、障がいは障がいとなっているところを訓練をしなければならないという個人の問題になります。これを社会モデルで捉えると、障がいは社会と障がいがある人の関係のなかで生じているのだから、障がいがある人が生活しやくなるように環境を変えなくてはいけないという考え方になります。捉え方で社会のありようは大きく変わりますね。
障がいがあっても、障がいとならないように環境を変えればいいのですが、社会はなかなか変わりません。私もそのことにやっと気づき、意識を変えなくてはと思っているところです。誰もが幸せに生きることができるように、社会全体の意識や環境が変わることを心から願います。
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