神経発達症
- 智子 大瀧
- Apr 20
- 2 min read
先日のブログに、小学校に入学する前に発達障がいのお子さんを適切な支援に繋げるために、国は5歳児検診を後押ししていることを書きました。5歳児検診の実施率は全国で13%なので、ほとんどの市町村は未実施の状況です。1歳半、3歳児検診と同じように義務化して、みんなが5歳児検診を受診することができれば、不登校はずいぶん減少するのではないかと思います。
発達障がいという言葉の認知度は高まっていますが、内容を正確に把握している人は少ないかもしれません。発達障がいという名前のイメージがよくないので、神経発達症という名前に変わっているのはご存知でしょうか?その名称からわかるように、現在では生まれつきの脳の働きに偏りがあることで、物事の捉え方や行動パターンなどに違いがあって、日常生活に困難が生じている状態と捉えられています。
集団の中でみんなと同じような行動を取れずに、叱られたり、注意されることが多く、自己肯定感が下がります。わざとしているわけではなく、考え方や受け取り方の違いで行動してしまうので、子ども自身はどうしていいのかわからなくて困ったり、攻撃的になってしまうこともあります。
小学校入学後に、集団に適応できず苦しんだり、他の子から非難され、学校に行けなくなる子もいます。その壁にぶつかって受診しようとしても、3か月以上かかってしまうのが現状です。クローズアップ現代の「発達障がい~子どもが発達障がいと言われたら」の番組内でも話されていたように、保育園・幼稚園の間に、その子の困っている現状を把握し、まず支援をスタートさせることが大事なのではないでしょうか?
一人一人の違いを個性と認め、どの子も必ず発達することを心に留め、それぞれの得意なことを伸ばし、社会の中でその得意なこと、好きなことを活かせるように支援していくことが求められていると思います。
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