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絵本に惹かれて

りんごの花保育園には、図書委員会があって、絵本の選定や修理、貸出コーナーの管理などをしてくれます。絵本が好きな子やお子さんにたくさん絵本を読んでほしい、読んであげたいと思ってある保護者の方が多く、貸出コーナーの絵本は大活躍しています。


 先日評議員のMさんから絵本が4冊届きました。いつも送ってくださるので恐縮ですが、「福井で小さな書店を営んでいる友人を応援するという意味もあるので、気にしないで下さい」という手紙が添えられています。書店を営んであるご友人の方の絵本を選ぶ視点はさすがです。どの絵本も、子どもたちが大好きになります。特に夏に送ってもらった『むれ』は大人気で、子どもたちから何度も読んでほしいと言われました。


 先日、別の評議員さんから「子ども達のための団体に寄付をしたいと思っているけど、どこにしたらいいかわからないので教えてほしい」とメールが来ました。他のところを紹介するとともに、「りんごの花保育園も絵本を寄付してもらうとありがたいです(図々しいですね)」とメールを返すと、寄付したいからリストを送ってほしいと言われました。


 先生たちに話すと、とても喜んで、現在図書委員会でリストを作成中です。先生たちも絵本が大好きなので、「何がいい?」と言われると次々にタイトルが出てきます。私もリクエストをしようと思っています。


 まだたくさんの言葉を知らない子どもたちに感動を与えることができる絵本は、特別な魅力や力を持っています。絵を見るだけで伝わるのがすごいですね。研ぎ澄まされた言葉は人の心を動かします。


 14年前に母が亡くなった時、神田(東京)の子ども絵本専門店に入り、何気なく手に取った絵本を見て、涙が止まらなくなったことを思い出します。今でもあの時のあの瞬間を思い出すと涙が出てきます。絵本のタイトルは、「だいじょうぶ だいじょうぶ」(いとうひろし作・絵)。生きることが本当に辛かった時、「だいじょうぶ だいじょうぶ」と励ましてくれるような気がしました。


 幸いにも、日本にはたくさんの良い絵本が溢れています。どの絵本を選ぶか迷ってしまうと思いますが、子どもたちが選んだ絵本を買うと、後でがっがりすることもあります。子どもたちには絵本を選別できるだけの知識や経験はまだないので、保護者の方に選んでほしいと思います。そして特別な絵本をぜひ作ってあげてくださいね。

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