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自由って難しい

 「自分のやりたいようにやることが自由ではない。怒り、嫉妬、冷酷、残忍さから自由であることが、本当の自由だ。人が自分の貪欲を見つめ、なぜ自分が欲ばりなのかと、その性質や構造を理解するに従って、人は貪欲から自由になる。それは、無欲になろうと心がけることとはまったく別のことだ。

 人間は、自分だけでは生きられないのだから、自由になりたいと願っている他の人のことを忘れてはならない。自由は秩序なしには存在しない。他人に対する思慮深さと、内面外面両方の注意深さから秩序が生まれ、秩序とともに自由が生まれる。」(クリシュナムルティ『英知の教育』より)


 自由について考えていたら、こんな言葉に出会い、ちょっと衝撃を受けました。自由になるのは、自分をよく知ることが大切なのですね。物事が起きた時、自分はそれをどう捉え、対応する傾向があるのかを理解し、他者の視点からも考えることができるようになると、他人への思いやりや人を慮る気持ちが自ずと生まれるのでしょう。


 う~ん、難しいです。自分も自由になりたいと思っているように、人も皆自由になりたいと思いながら生きているのですから、そこで衝突やすれ違いが起こるのは当然のことです。自分が自由になりたいのなら、自分の思いと人の思い、どちらも大切にしなくてはいけないということでしょうか。


 自由に生きるのは難しいです。規則に従って行動する方がずっと楽です。私たちの時代は、規則は絶対的な存在でした。なぜ規則があるのかさえ考えたことがないような気がします。これから未来を生きる人たちには、規則があるから守るのではなく、なんのための規則かを自分で考え、必要な規則は守り、不必要な規則は変えていってほしいと思います。


 幼児期からその力はつけられると思っています。りんごの花保育園の生活の中では、「お約束でしょ。」ではなく、「どうすればいいと思う?」という問いかけをして、子ども自身が自分で考える機会を日々つくっています。自分で考えて行動することは、自由に生きるために必要な力です。

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