苦境と人間の心
- 智子 大瀧
- May 11, 2021
- 2 min read
西区の園長会があり、4月にクラスターに認定された保育園の園長先生が、コロナウイルス感染症の対応がどれだけ大変だったかを話してくださいました。
最初は、保育士の方が体調不良で受診し、PCR検査を受けたところ陽性だったため、受け持ちクラスの園児や先生たちが全員PCR検査を受けたそうです。1回目のPCR検査の結果、2名の保育士と1名の園児の陽性反応が出たそうです。
PCR検査は、午前中受けても、結果が出るのが19時過ぎで、その後に全員の保護者の方にラインや電話で知らせなければいけないので、毎日帰宅は夜中になったということでした。
ポツポツ陽性者が出るので、何度もPCR検査を受けなくてはならず、「なんで何回も検査を受けなくてはいけないのか?」と言われる方もいらっしゃって、対応に苦慮されたようです。終息宣言が出されるまでに、2週間以上かかり、その間何度泣いたかわからないと話されていました。
陽性だった保育士の方も自責の念でずっと泣いていて・・・。どうしてでしょう?コロナウイルス感染症は感染症なのに、なんで病気になった人が責められなくてはいけないのでしょうか?
この病気の最大の敵は人間です。病気になった人を鞭打つような対応をするのは人間です。「だいじょうぶ?」「早く元気になってね。」という言葉を掛けるのがあるべき人間の姿ではないでしょうか?
保育園は、コロナウイルス感染症が出たことで風評被害にあい、職場の人間関係が壊れ、病気で休む職員の代理を雇用しなくてはいけません。どれだけたくさんの犠牲を払わなくてはいけないのか改めて怖くなりました。
知り合いの東区の園でも、クラスターが出て、園長先生は2日間園に泊まって対応された話も聞きました。でもおふたりの園長先生には共通点があります。大きな苦境を乗り越えて、前向きであるということです。「コロナウイルス感染症対応で困ったことがあったら、いつでも連絡して下さいね。いろいろ勉強させてもらったから相談に乗ることができますよ。」と西区の園長先生が仰ってくださいました。心強いです。
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