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親を選べない

 福岡市保育協会が年3回発行している『保育ふくおか』という冊子があるのですが、今号に心が痛むコラムが掲載されていました。


 西区の園長先生が『私の保育の原点』というタイトルで書かれたコラムです。中学時代、仲が良かった友達の家に初めて遊びに行った時、すさまじい音がして窓ガラスが割れ、ガラスが散乱し、家の中から一人の男性が狂ったように暴れながら出てきたそうです。


 それが友達のお父さんで、薬物中毒で錯乱状態になって暴れたり、暴力を振るうことを聞かされ、友達に、「お前のうちに生まれたらよかった。お前のとこみたいな親やったらよかった。」と言われ、なんと声を掛けていいかわからなかったと振り返ってありました。その後、友達は非行の道を突き進み、今では消息不明になっているそうです。


 その友達のような子どもを減らしたいという思いがその園長先生の保育の原点になっているそうです。私も、同じような子ども達や保護者をたくさん見てきました。子どもは親を選ぶことはできず、どんな環境の下に置かれても逃げ出すことはできません。もしかすると、その親自身も同じような親に育てられたのかもしれません。


 何が悪いのか、どうすれば変えられるのか、あまりに問題が大きすぎてわかりません。ある政党のポスターにこんな言葉が書いてあります。「政治でなければ救えない命がある」それを見るたびに、本当にそう思うなら、動いてほしいと思います。


 日本は、子どもを育てるのは、実の親でなければならないという思い込みが強いように思います。実の親の下で育つと不幸になると思われるのであれば、社会の関与が必要ではないでしょうか?昨今の酷すぎる児童虐待を目にする度に対応のまずさに憤りを感じます。あまりにも悲惨な家庭環境で育つことが子どもに大きなダメージを与えるのは明らかです。


 子どもは親を選ぶことはできません。それなら、親を変えるか、環境を変えることができる社会の仕組みが必要だと思います。

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