誰でも通園制度
『誰でも通園制度』が試行事業として始まりました。近くの保育園でも定員を設定して預かっているそうです。りんごの花保育園でも・・・と思いましたが、児童発達支援事業所に取り組み始めたところなので、今はそちらに集中したいと思っています。
先日の園長会で、実際に『誰でも通園制度』を開始された園の園長先生が感想を話してくださったのですが、子ども達はあまり泣かないそうです。とても不思議な感じがしたのですが、他のところで預けられた経験があるお子さんがほとんどで、預けられることに慣れているという話でした。
すぐに定員いっぱいになるのでは?と思っていたのですが、そうでもない園もあるようです。全国的には利用時間は、月に10時間ですが、福岡市は40時間利用できます。利用時間に応じて料金がかかり、専業主婦(主夫)の方にとってはそれがハードルになるようです。
電話で問い合わせがあっても、料金の話をすると「主人に相談してからにします・・・」と言われ、それきりの方もいらっしゃったそうです。「家にいるんだから、母親が子どもの面倒を見るのは当たり前だろう」と言われている姿を想像して苦しくなりました。
昔と違って、子育てはさらに孤立化し、母親(父親)だけに任されています。私が子育てをしていた頃は、子育てをしている専業主婦の仲間入りをするのが難しいという『公園デビュー』が取り沙汰されていましたが、それも昔の話になってしまい、子育ては孤立化の一途をたどっています。
保育園に入って初めて他の子どもと遊んだというお子さんも増えています。負担感が大きいお母さん(お父さん)の子育てを軽減するだけでなく、お子さんにとっても年齢が近い子どもとの関わりはとても大事です。この制度は本当に『誰でも』にならないと意味がないような気がします。すべてのご両親と、どの子にも、質の高い保育が届けられるよう願います。
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