進級の葛藤
進級3週目になり、子ども達は全体を見渡したり、先を見通すことが少しずつできるようになってきました。どこで誰と何をして遊ぶのか、いつになったらどこで誰と一緒に給食を食べたり、おやつを食べるのかを自分で決めていいことが理解できるようになったことが、安心感につながっているようです。
今日は、4歳児が2歳児の手を繋いで近くの公園に散歩に行ったのですが、出発前に進級ならではの一コマがありました。1歳児のMくんはM先生が大好きなのですが、進級すると違うクラスになるので、毎日離れるときに大泣きします。昨日も、「園長先生が給食前にMくんを連れに来てください」と言われたので、りんご組(3・4・5歳児)保育室に迎えに行ったのですが、大泣きしながら自分のクラスに戻りました。
「大人の事情でごめんね」と今日もM先生から離されたMくんですが、自分のクラスに戻ると、他の1歳児の友達とパワフルに遊んでいます。変化に弱いのは人間の特徴なのかもしれませんね。だんだん新しい環境に慣れて、いつの間にか何でもなかったように自分らしく過ごせるようになるのでしょう。
新学期や進級を避けることはできませんが、その意味や理由を理解できない子どもたちにはちょっと苦しい時期です。慣れ親しんだ生活が変わることに様々なストレスを感じています。りんごの花保育園では、1か月かけて徐々に進級するのですが、それでもいつもと違うことに抵抗感があるのは当然ですよね。
「毎年新学期になると、1か月くらい泣きながら登園するんですよ。」と他の園に通わせてある方のお話も聞きました。環境の変化に弱い子はたくさんいますね。
ある幼稚園では、お試し期間を設けていて、クラスや先生を変えて試してみて、良くないと思ったら変えるそうです。やっぱり、進級や新学期は子どもにとっても、大人にとっても試練の時期ですね。その試練を乗り越えたとき、見えなかったものが見えるようになったり、新しい変化を楽しめるようになるのでしょうね。がんばりましょう!
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