選ばれる園に
選ばれる保育園になるのは難しいですね。保育園は、行政から委託されたお子さんを預かるという措置制度が長く続いて来たので、自由競争に慣れていません。幼稚園のように、広報活動や宣伝をするのがまだまだ苦手です。
どの活動をどのように伝えればいいのかうまく表現できないので、一般の方に理解されていないと感じています。保育園は集団生活で、躾をするところという昔からのイメージを持ってある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
保育園は、幼稚園と同じ教育のねらいと内容があるので、子ども達の心身の健やかな成長を育みながら、教育的機能を果たしています。よく幼稚園と保育園の違いを訊かれますが、保育時間の長さが一番大きな違いだと思います。長い保育時間を支えるために保育者の数も違います。でも、保育園と幼稚園で教育内容が違うのではなく、それぞれの保育園、幼稚園で大事にしていることの違いだと思います。
少子化が進むと、保育園も選ばれる保育園になるために見える化をしなくてはいけないと思っています。選ばれる保育園になる難しさは、教育や保育活動の成果がわかりにくいところです。
ひらがなを読めるようになるとか、たし算ができるというのは誰の目にも明らかですが、それを目指していないので、子ども達に何が育ったのか、育ちつつあるのかを伝えるには、ドキュメンテーションが有効だと感じています。
日々の子ども達の姿を写真に撮り、その表情や身体の動きなどで気づいた子ども達の成長をコメントを書いて伝える方法です。
個人情報の観点から第三者の方に見てもらうのは難しいですが、見学に来られた方には見てもらっています。子どもの表情はたくさんのことを語ってくれますから。
これから保育制度が大きく変わろうとしているので、様々なアピールの方法を考えて、選ばれる保育園になりたいと思います。
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