選ぶ保育園、選ばれる保育園に
先日西区の園長会で、ある園長先生が1枚のチラシを出して「皆さんで回覧してください」と言われました。見ると、駅前の小規模保育園の園児募集のチラシで、『6ヶ月間保育料無料』と書いてありました。
保育料無料で、どうやって運営していくのだろう?としばらく騒然となりました。不動産会社に勤めていた園長先生が、「部屋を借りてもらうために、賃貸住宅の賃料を何ヶ月間無料にして、二年間は解約できないと言うシステムもあるので、よく調べた方がいいですね」と話されていました。
認可保育園は、行政の監督下に置かれているので、お金の使途は厳しくチェックされます。保育以外のことに使うことは当然できませんし、人件費も決められた通りに配分し、他のことに使うことはできません。国民の税金が使われているので当然のことです。チラシに書いてあった6か月間保育料が無料になるとしたら、必要なお金はどこから出てくるのでしょう?なんだか怖い気もします。
別の園長先生は、自分の園がいっぱいで入園できないからと、認可外保育施設に預けた保護者の方が、ある日連絡せずに迎えに行くと、1歳児の自分の子どもがおやつにうまい棒を食べていたのを見て、急いで転園させたと話してありました。
もちろん認可外施設でもすばらしい保育をしている施設はたくさんあります。認可保育園も不適切保育が次から次に報道されているので、胸を張って言えないところが辛いのですが、子ども達に必要な費用は国や市町村から出ています。それを適切に使っているか確認するための指導監査が毎年行われています。不適切保育なんてありえない話だと思うのですが・・・。
これまで保育施設が足りなかったので、とにかく預けなくてはと預けてあった方もいらっしゃると思いますが、もう保護者の方が選べる時代です。自分のお子さんに受けさせたい保育を選んで預けてほしいと思います。
私達は、保護者の方に選んでもらえるよう日々保育の質を向上させながら、保育の内容を発信していきたいと思います。
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