集団健康診断・・・って
今年度2回目の健康診断を行いました。以前までは、お医者さんが診察しやすいように、上はシャツ1枚にしていましたが、今回は上着を着て服を上に上げて診察してもらいました。当たり前のことですが、以前は子ども達の人権への配慮が足りなかったと思います。
小さい子ども達の中には、聴診器を見ただけで泣いてしまう子もいましたが、友達が平気な顔をしているのを見て、泣かずにがんばる子もいました。以上児クラスになると、舌圧子を指さして「あれはイヤ」と言う子もいました。痛い経験や怖い経験をしているのでしょう。お医者さんが「『あ〜』と大きな声を出してくれたら、あれを使わなくていいんだよ」とわかりやすく話してくださったので、使わずに済んだ子もたくさんいました。何が嫌なのか言えるのは大事です。
診察が終わってホッとした顔をした子を担任の先生がハイタッチをしたり、抱きしめたりしていたので、さらに安心したと思います。たかが健康診断と思われるかもしれませんが、子どもたちにとってはお医者さんがいるだけでドキドキしたり、以前の経験を思い出して怖いと思う子もいます。
私も健康診断が大嫌いでした。みんなで一列に並んでじっと待っている時間が嫌でした。友達に見られていると思うと、落ち着かない気持ちになりました。健康診断は必要でしょうが、これだけ少子化になっているのですから、ご家庭で連れて行ってもらってもいいように思います。子ども達もおうちの方と一緒に安心して健康診断を受けたいと思っているでしょう。
今考えると、私たちの時代の小学校の時の予防注射はあまりにも危険でした。注射器のメモリを見ながら何人も同じ注射器で注射をしていたのですから・・・。怖いですね。今ではとても考えられないことを普通に何度も経験しました。その頃から考えれば、医学や人権意識はずいぶん進んでいると思いますが、まだまだですね。
子ども達はとてもがんばっていましたが、集団で健康診断を受けていたことを不思議に思い出す日がやってくるかもしれません。健康診断はもっと人権に配慮して行うべきだと思います。子どもだって、子どもだからこそ・・・。
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