2歳児の保育

 保育の世界に入って36年目になりますが、子ども観が大きく変化したことを感じます。それを受けて当然ながら保育の内容や方法も変化しています。


 昨日も書いたように、保育園に就職したころは、子どもに社会性を身につけさせることが一番の課題だったように思います。自分のことが自分でできるようになること、そして先生の指示に従うこと、集団の中で話を聞けるようになること・・・それはとても大事なことですが、一人一人の子どもに合わせて、子どもの思いに寄り添って・・・という視点が随分欠けていたように思います。


 集団性や規律性を急ぐあまり、大人がコントロールすることが多くなり、結果、子どもは指示を受けないと動けなかったり、自分らしさを表現することを躊躇したり、集団から外れた子どもは良くない子というレッテルが貼られてしまいます。


 保育の世界では、1・2歳児の保育がその後の保育の鍵になると言われます。1・2歳児の時に、どんな関わりをしてもらったかによって、3歳児以降の保育が変わるということです。これも昔は、3歳児クラスの子ども達がまとまらなかったら、〇〇先生が担任だったからね~という話になってしまいました。


 逆に、1・2歳児の担任が規律や集団性ばかりを重要視して関わると、3歳児の担任は、子ども達が叱らないと言うことをきいてくれないので、とても苦労します。叱ってコントロールされて大きくなった子は、叱ったり、指示されないと動けなくなってしまうのです。


 2歳児は、あっちへブラブラ、こっちへブラブラしながら、好奇心を満たしたり、試したり、失敗をすると、だんだん自分の行動を振り返ったり、周りを見て行動するようになります。そうすると、大人は子どもの行動を見守りながら、時々声を掛けるくらいでよくなるのです。


 言葉にすると簡単そうですが、2歳児の自己主張をおおらかに見守るのはとても大変です。2歳児の保護者の方がイライラしてしまうのはよくわかります。でも、私達は保育のプロです。子どもの発達がわかるので、ブラブラ期の子ども達を笑顔で見守っていきたいと思っています。

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