最低基準

 平成30年度保育所入所二次募集に向けて、りんごの花保育園の入園を考えていらっしゃる10名の方に、お話をさせて頂きました。3歳未満児はどの園も受け入れ枠が少なくて、なかなか入れないというお話をお聞きしました。下のお子さんの入園は決まったものの、上のお子さんは入れず、きょうだい別々の園になるというお話も伺いました。毎日2か所の送り迎えは本当に大変だと思います。

 きょうだい別々の園に通うなんて子ども達には納得できないでしょう。よく保護者の方が、「おうちではきょうだいげんかばかりする」と言われるのですが、園では、弟や妹を気遣い、時々部屋に行って、手を振ったり、抱っこしてくれる優しいお兄ちゃん、お姉ちゃんだったりします。小さい子は、お兄ちゃん、お姉ちゃんがいると、安心し、甘えたり、膝の上にちょこんと座ったり、とても仲が良い姿を見せてくれます。こんな姿を見ると、きょうだいっていいなと思います。きょうだいが別々の園に通わなくてはいけない・・・どうして、こんな事態になるのでしょうか。

 認可保育園は、0歳児3人につき、保育士1名、保育室の面積は1人につき3.3㎡など年齢に応じて保育士の配置基準や面積等が厳格に決まっています。この基準を守るために、受け入れ人数が限定され、きょうだいが別々の園に通わなければならないということも起こります。保育園に入れない保護者の方から見れば、もう少し緩和してもいいのではないかと思われるかもしれませんが、子ども達のためには、とても大事な基準です。

 昔、「保育園に入れるなら、芋の子を洗うように子どもがいてもいい」と言われた知事がいましたが、子どもの立場になってみてください。一日の大半を過ごす保育園が、思うように行動できないほど狭く、身体を寄せ合って食事をしたり、眠ったりするなんてとても辛いことです。認可基準を緩和すれば、子ども達の生活の質が下がってしまうのです。世界的に、乳幼児期にどのような環境で、どんな人に認められ大切にされて育ったかがその後の人生に大きな影響を与えるという調査結果が注目されています。乳幼児期はそれほど大事な時なのです。認可保育園の基準は、最低基準であり、子どもの幸せのために必ず守らなくてはいけないものです。これは譲ってはいけないことだと思っています。

 誰でも希望する保育園に入園できるようになるにはまだまだ時間がかかりそうです。保護者の方のご苦労はもちろんですが、調整をされる行政の方も大変だと思います。

 私にできることは、保護者の方が安心して大事なお子さんを預けることができる保育園になることだと改めて思います。

『りんごの花保育園』開園まで60日

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