3歳以上児の教育
保育所保育指針が改定され、保育所・幼稚園・幼保連携型認定子ども園は『幼児教育施設を行う施設』であると法的に明文化されたことを書きました。3施設のねらい・内容が共通になり、教育施設として多くのことを求められるようになります。
(新保育所保育指針)
第1章総則の4 幼児教育を行う施設として共有すべき事項
(1)育みたい資質・能力
「知識及び技能の基礎」「思考力、判断力、表現力等の基礎」「学びに向かう力、人間性等」
(2)幼児期の終わりまでに育ってほしい姿
「健康な心と体」「自立心」「協同性」「道徳性・規範意識の芽生え」「社会生活との関わり」「思考力の芽生え」「自然との関わり・生命尊重」「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」「言葉による伝え合い」「豊かな感性と表現」
それぞれについて、幼児期にどんな力をつけるべきなのか、就学までに育ってほしい姿の詳細な説明が書いてあります。なかなか重たいです。こんな様々な力をどうやってつければいいのか・・・少し途方にくれます。大人だって、こんな力をもっているかどうかと頭を捻りたくなります。
やっぱり、こんなにたくさんの力をつけるには、『遊び』が一番です。『遊び』には多様な要素が含まれています。体を動かし、自分で考え、社会に出会い、自然に触れ、友達と一緒に考えたり、力を合わせたりできるのは、やっぱり『遊び』を通してだと思います。
毎日楽しく園に通ってほしいと思うと、いろいろな行事を取り入れてしまいます。「おもしろかった」「楽しかった」という子ども達の声を聞くと、良かったと思うのですが、行事は受け身であるのが気になります。子ども自身が考えてやってみる、失敗し、失敗を基に考えてまた新たなことをやってみる・・・そんな能動的な活動が大人の準備した行事には足りないと思うのです。
『りんごの花保育園』は3・4・5歳児が各12名で計36名の小さな集団です。せっかくこんなに理想的な人数で活動ができるのですから、子ども達と一緒に考えて、子ども達がしたいことに取り組み、うまくいったり、失敗したりする経験をたくさん積み重ね、自分で考えて行動する主体的な子どもを育てたいと思います。自分の五感(見る・聞く・触る・臭う・味わう)を使う経験を通して、幼児教育が目指す姿に近づいていくのだと思います。
なんだかワクワクしてきました。子ども達と過ごす日々は、新しい発見や驚きがたくさんありそうです。
『りんごの花保育園』開園まで40日