年長児
現在、りんごの花保育園に入園予定の年長児は女の子一人です。ごめんなさい。申し訳ないと思いながら、一人の年長さんがいるだけでも、とっても嬉しいです。3・4・5歳児の異年齢児保育にとって、5歳児の存在は大きく、異年齢児保育の質を高めるのは、年長児をいかに成長させられるかが重要だと思っています。年長児の姿を見て、年下の子ども達は、あんなお兄ちゃん、お姉ちゃんになりたいと憧れたり、真似をします。年長児は、頼られたり、甘えられたりすることで、自分への自信や誇りを持ち、成長が促されます。年長児に、プレッシャーをかけるのではなく、子ども自らが憧れられる存在になりたいと思うようにしなくてはいけません。
昨日の卒園式でも、卒園していく年長児の姿を一生懸命見ている年中組の子ども達の姿が印象的でした。あんな風になりたいと1年後の自分の姿を年長児の姿に重ねているのでしょう。
卒園式が終わって、お迎えに来られた年中児のお母さんとお話をしました。他の園で保育士をされていて、自分のお子さんの子育ても、保育士としてのお仕事も、いつも一生懸命考えていらっしゃるお母さんです。「この園に来て、初めて異年齢児保育を実際に見て、子どもが育つことがよくわかりました。異年齢児保育はいいですね。」とおっしゃってくださって、嬉しかったです。
謝恩会の時も、他の園にお子さんを預けてパート勤務で働いてくれている先生が、「この園の子ども達は、本当に伸び伸びして子どもらしくてかわいいんですよね。」と言われました。保護者の方から褒められるのはもちろん嬉しいですが、保育のプロの方から言われる言葉は、重みがあります。
一人しかいない年長さんですが、大事に大事に育てたいと思っています。来年の今頃は、安心して送り出せるように。
『りんごの花保育園』開園まで15日