魅力的な部屋

いつでも遊びたいものがそこにあり、子ども達が自分で選択できるような環境を作ってきました。「今日はブロックで遊びますよ」と、収納棚からブロックの箱を出して、何もない部屋の真ん中に広げ、子ども達が一斉に集まってきてブロックをする・・・子どもたちに選択する余地がないような方法は、子どもを大事にしているようには思えないのです。

 他の園に見学に行った時に、30名近い2歳児が一斉に椅子に座って粘土遊びをしている姿を見ました。「今日は粘土遊びをしたくない」って思っている子はいないのかなと思いながら見ていると、15分ほど経った頃、一人、二人と席を立ち始めました。すると、先生が「〇〇くん、座って粘土をして」と声を掛け、手をつないで元の席に座るように促していました。

 私は小さい頃、あの粘土の臭いが苦手だったので、粘土の時間は嫌いでした。「粘土遊び」というくらいですから、遊びですよね。遊びは楽しいことが一番の条件です。やっぱり、全員揃ってする粘土遊びには抵抗があります。

 どんなに小さくても、自分がおもしろいと思ったこと、興味があることに取り組む権利があります。小さいからこそ、何に興味を持っているのか、大人が子どもの思いをくみ取ることが大切ではないでしょうか。

 0歳児の部屋に絵本を置くと、噛んだり破ったりしてボロボロになります。それでも、絵本を一緒に読んだり、「絵本が痛いって泣いてるよ」と伝えていくうちに、だんだん噛んだり破ったりすることもなくなります。

 今日の夕方、りんご組の先生に、「手形をして残った絵の具で、ティッシュを染めてこいのぼりと一緒に飾っています。良かったら見て下さい」と言われたので、保育室を覗きに行きました。淡い色に染められたティッシュが、きれいに壁に飾られ、その前に子ども達が作ったこいのぼりが泳いでいました。温かい色調で、心が和みました。

 りんご組の部屋は、登園してきた子がすぐに遊べるように、いつも粘土やお絵描きの道具が机の上に並べられています。カーペットの上には、積み木が積まれ、線路には電車が走っています。そんな玩具達が、登園してきた子どもたちを、「遊ぼうよ」と誘っているようです。今まで、玩具は全部綺麗に片づけて帰ることが当たり前の保育をしてきましたが、子どもにとっては、語りかけてくるような、誘いかけてくるようなこの部屋の環境の方がいいだろうなと思います。

 りんご組だけでなく、はな組もつぼみ組も、「子ども達に園で楽しく過ごしてほしい」という先生達の気持ちが溢れています。やっと落ち着いてきた今日この頃、これからの保育を楽しみに思えるようになりました。

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