保育の質
- 大瀧智子
- May 19, 2018
- 2 min read
昨日、職員勉強会の目的は、『保育の質の向上』だと書きました。そして、目的を達成する手段として、『実践記録の検討』に取り組みたいと思います。
17年ほど前、糟屋郡保育所連盟保育士会会長だった時に、西南学院大学の坂口りつ子先生と出会い、「保育の質を高めたいなら、職員勉強会では、『実践記録の検討』をしなさい。それが遠回りなようで、一番近道だからね」と教えて頂きました。
現在、全国で展開されている鯨岡峻先生の『エピソード記述』も、同じねらいをもって取り組まれているように思います。実践記録は、子どもとの関わりの中で、「あれ?」「これでよかったのかな?」「もし、〇〇という言葉でなく、〇〇と声を掛けていたら、子どもの行動はどう変わっただろう?」などと思った場面を子どもや保育者、周りの子ども達の言動を思い起こし、記録して自分の関わり方を振り返ります。
日々子どもと関わるなかで、そんな場面はたくさんあります。たくさんありすぎて、意識して振り返らなければ、子どもの気持ちに気づけなかったり、自分の言動をより良いものにすることは難しいのです。
忙しい毎日の中で、そんな記録を書くのはとても億劫なことだと思います。それを人に見てもらい、意見を言われるのはさらに億劫です。でも、それをしなければ、人を育てる営みは常態化してしまうでしょう。
りんごの花保育園の子ども達が、人生の主人公として自信を持って成長できるように、私達保育者も日々勉強です。
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