絵本の世界
- 大瀧智子
- May 21, 2018
- 2 min read
絵本を選ぶ時、迷ったら福音館書店のコーナーを探します。長い間語り継がれている絵本は、いつの時代も子どもの心を揺さぶります。福音館書店の絵本は、30年、40年、50年経っても、子どもの心を夢中にさせる魅力があります。
5年ほど前、福音館書店を作った松居直さんの息子で松居友さんという方を、『世界ナゼそこに?日本人』というテレビで見て、驚きました。内戦を繰り返す紛争地帯、フィリピンのミンダナオ島で、『子ども図書館』をつくり、120人の子ども達と一緒に生活をされているそうです。やっぱりお父様の影響が大きいのだろうと思いました。
松居直さんは、お子さん達にいつも絵本を読んであげていたそうです。お子さん達は、あぐらをかいたお父さんの膝の上に座り、絵本を読んでもらう時間が大好きだったそうです。松居友さんは、その当時のことを、『絵本の世界に一緒に入っていって旅をする。これは、最高の愛の体験です』と語っていらっしゃいます。
お父さん、お母さんに絵本を読んでもらうのは、知らない世界を一緒に旅するようなものなんですね。絵本の世界で、楽しい、嬉しい、悲しい、寂しい、怖いなどいろいろな感情をお父さんやお母さんと一緒に体験しながら、自分が愛されていること、大事にされていることを感じるのでしょう。
夜寝る前に、絵本を読んでもらえたら、子ども達はお父さん、お母さんの愛情を感じ、満ち足りた気持ちで眠りにつけそうですね。
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