人命

自然の前に人間がいかに無力であるか、時々突然思い知らされます。地震、水害、津波、台風、大雪・・・。どんなに科学が発達しても、自然をコントロールすることはできないでしょう。私達にできることは、ただ毎日毎日を一生懸命生きて、いつ訪れるか分からない自然災害に、できるだけの備えをして、非常時にどう行動すべきか想像しながらトレーニングをするだけです。

 保育園は、お医者さん、看護師さん、介護士さん、消防士さんなど、自然災害の時に、なくてはならない方達のお子さんも預かっています。どんな時でも、開園して保育園としての役割を果たさなくてはいけないと言われてきました。私も、この仕事について30年以上になりますが、休園になったことはありません。

 大雪、台風の前日は、朝7時に園を開けるために、誰が一番確実に出勤できるか考えます。前日の夜は、テレビのニュースとにらめっこです。

 最近は台風の時、小学校など、前日から休校になることが多くなりました。働く保護者の方にとっては大変だと思いますが、やっぱり一番大事なのは命です。

 2年前、大型の台風が福岡を直撃しました。夜中に台風の動きを見て、早出の先生、大丈夫かなと思ったら眠れなくなって、早朝家を出ました。園の駐車場に着いて、車から出ようとすると強風にあおられ転びそうになりました。すぐにやってきた早出の先生の車が風で動き、ドキッとしました。二人でやっと園にたどりついて、「怖かったね~」と思わずためいきがでました。

 その時、先生達の命は誰が守るのだろうと思いました。想定外の自然災害が次々に起きています。保育園の社会的役割と人間の命・・・

 どんな自然災害の時も子どもを預けなくてはいけない人がいる限り保育園を開園しなくてはと思ってきましたが、本当にそうでしょうか。悩みます。

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