金太郎飴
- 大瀧智子
- Jun 28, 2018
- 2 min read
幼稚園年長児の頃、私は担任の先生が好きではありませんでした。もう50年以上前のことなのにかなり鮮明な記憶があります。とても厳しい先生で、よくみんなを叱っていました。それよりも私が嫌だったのは、いつも怖いのに、お母さんがいる時はとっても優しかったことです。「なんでお母さんといる時の先生はいつもと違うんだろう?」もやもやした気持ちとその場面は、今でも鮮明に覚えています。それなのに、自分が幼稚園の先生になり、保育士になったのは不思議です。
感情に支配されるのは人間の悲しいところです。疲れていたり、イライラすることもあります。それでも、職業として選んだのですから、感情に流されずに、いつも子ども達の声に耳を傾け、心に寄り添わなければと思います。
金太郎飴のように、いつ、誰に見られてもいいような先生、保育士になりたいというのが私の願いです。りんごの花保育園の先生達は、みんな穏やかで肩に力が入っていないところがいいなと思います。そんな先生だからこそ、子ども達は嫌だなと思ったこと、悲しいこと、悔しいことを聞いてもらおうとするのでしょうね。
それにしても、5歳児の私はかなりませていたのかもしれません。大人の心を読もうとしていたのですから。でも、子ども達の心の育ちは大人が思っているよりも早くて繊細です。元気一杯に見えても、人の気持ちを推し量り、悩んだり苦しんだりしていることもあります。話を聞いてあげるのは大切です。一緒に悩んだり、悲しんだりするのも大切。そこから歩みを進められるように、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と背中を押してあげるのも大切だと思います。
Recent Posts
See Allりんご2組(4歳児)、3組(5歳児)の女の子達の仲が深まって来たようで、保育園とは違う場所でも一緒に遊びたいようです。 近くに海に囲まれた小戸公園があるのですが、そこで待ち合わせて遊ぼうと約束をしているようです。遊びたい気持ちはいっぱいなのですが、日にちや時間がお家の方に伝...
離乳食の目的は、母乳やミルクでは足りない栄養を補い、それ以外の味に慣れ、少しずつ食べられるものを増やし、発達に応じて、徐々に噛む、飲み込むなどができるようにすることです。何よりも、赤ちゃんが食べる喜びを感じ、自分で食べようとする気持ちを育んでいくことが大切だと思います。...
少し前、今年4月に開園された保育園の主任の先生が、りんごの花保育園に見学に来られました。『担当制』について学びたいということだったので、ベテランのS先生に説明をしてもらいながら、一日じっくり未満児クラスの保育を見てもらいました。...