保育園の将来
ここ何年か待機児童がクローズアップされ、保育園の存在感が増してきました。ただ、足りない、足りないと言われるだけで、その内容が取り上げられることはありません。
15年くらい前、どうしても自分の保育園を作りたかった私は、福岡市公立保育所民間委託の公募に応募しました。なんの後ろ盾もない私の願いが叶うことはなかったのですが、その時担当者の方に訴えたことがあります。
「公立保育所を民間委託しただけでは、保育園は足りないと思います。もっと保育園が必要なんじゃないですか?」
「大丈夫です。あと5年もしたら子どもの人数が減るので、そんなに保育所は必要ないです。」
その予想は外れ、既存保育所の定員をいくら増やしても待機児童の数は一向に減りませんでした。その結果、保育園新設の公募が行われるようになったのです。私にとっては神風が吹いたようなものです。
でも、少子化は確実に進行しています。保育園新設の公募にチャレンジされているI先生も、福岡市の待機児童はほとんどなくなってきているので、この先はそんなに保育園を増やさなくても大丈夫だと言われたそうです。
企業型保育所・小規模保育所・民間保育所・・・様々な保育所が次々にできています。待っているだけで子どもが来てくれた時代はそろそろ終わるのでしょう。
10年後、20年後の社会を見通して、今やるべきことに取り組んでいかなくてはと思っています。