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長時間保育

朝、りんご組に行くと、3歳児の男の子二人がけんかして、一人の子が、「服を引っ張った(引っ張られた)」と泣いていました。

 どうしてけんかになったのか尋ねると、「お母さんのお迎えの時間が遅い」と言われたのが悲しくて、そこからけんかになったようです。

 子ども達の保育時間は、だんだん長くなっています。シフト制で働いている私達と違って、ほとんど毎日10時間以上園で過ごしている子ども達もいます。海外でこんなに長時間保育をしている国はないといいます。

 起きているほとんどの時間を保育園で、集団で過ごす子ども達・・・時々かわいそうに思います。やっぱりおうちで、自分が思うように過ごしたいでしょう。大好きなお父さんやお母さんとたくさん一緒に過ごしたいでしょう。本当に子ども達はよく頑張っていると思います。

 なんでこんなに長い時間、保育園にいなくてはいけないのでしょう・・・。日本社会が、それを求めているからです。労働力が減少しているので、お母さんたちに働いてもらい、さらに税金を納めてくれればいいと思っているのかもしれません。

 ・・・と思いつつも、私は働くお母さんを応援したいと思っています。たとえほんの短い時間でも、お母さんがお子さんを大事に思っている気持ちは、ちゃんと伝わります。疲れていても、一緒にご飯を食べて、お風呂に入って、1冊でもいいので絵本を読んであげて、大好きな気持ちを伝えて下さい。

 社会を変えるには時間がかかります。その間も、子ども達は成長しています。今ある環境の中で、できることを一生懸命すればいいのだと思います。子ども達が保育園で過ごす時間をどんな時間にするかは私達保育園が考えるべきことです。お母さんがお仕事の間は、先生やお友達がいるから大丈夫・・・と思ってくれるような『こんばんは保育(延長保育)』にしなくてはと思います。

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