忘れる
今日で7月も終わります。あっという間に4ヶ月経ちました。不思議なくらい今の生活がピタッと来る感じですが、昨年の今頃は、心配ばかりしていました。
7月にりんごの花保育園の土地の契約をする予定でしたが、契約当日まで本当に土地を売って下さるのか半信半疑でした。「やっぱり売りたくない」と言われたらどうしようと、毎日電話やメールに怯えていました。
7月後半、やっと土地の契約ができましたが、1回目の入札が不調に終わり、1ヶ月以上工事開始が遅れました。建設を請け負ってくれる業者さんがいるのか心臓が縮む思いで日々過ごしていました。
たくさんの方に協力して頂いて、やっとやっと開園できたりんごの花保育園です。毎日門のカギを閉めて園を後にする時に、必ず園舎を振り返って、「よかった」って思います。
苦しい苦しい1年間でしたが、それがあったからこそ、こんなに温かい園ができたのだと思います。苦しい苦しい1年でしたが、やっぱりあの苦しさも、こうやって思い出そうとしない限り忘れています。人間が生きる上で大事な能力の一つが『忘却』だと聞いたことがありますが、苦しさも悲しさもだんだん薄れて忘れられるからこそ、日々こうやって笑って生きていられるのでしょうね。
歳をとって、忘れることが多くなりました。でも悪いことばかりではないです。かなり図々しく前向きに生きることができます。
開園の時に、たくさんの方にご協力頂いたご恩は絶対に忘れません。「りんごの花保育園っていい保育園だよね。」と信頼される園になることがご恩返しだと思っています。