甘えたい
子どもは、依存と自立を繰り返しながら、一人の人間として育って行きます。子どもが自立するためには、甘えを満たしてもらうということが必須だということでしょう。
寂しい、不安、悲しい、落ち着かない時は、誰かにくっついていたい、話を聞いて欲しい、ただぎゅーっと抱きしめてほしいと思いますよね?大人もそうなのですから、自分の気持ちを言葉で伝えられない子どもはなおさらです。
昨日のブログにも書きましたが、甘えたい気持ちを十分に満たしてもらうと、自分でしたい気持ちがムクムクと出てきます。
親子(特に母子)の関係は、男女の恋愛関係と似ているという話を聞いたことがありませんか。相手の要求が強いと、逃げたくなりますが、逃げれば逃げるほど、相手は追いかけてきます。例えが悪くなってしまってすみません。
甘えたいと思っている子どもを突き放そうとすればするほど、子どもは不安になってしがみつこうとします。甘えたい時はいつでも甘えさせてあげると、安心して外の世界に出ていけるようになります。
園でも、子ども達が甘えたい時は、抱っこをしたり、抱きしめたり、「大好き」と言ったり、目と目を見合わせて話をしています。お母さんの代わりにはなれませんが、甘えを満たしてあげることはできます。園の子ども達は、どんなに大きい子でも、生まれて数年しか経っていません。不安を感じたり、心配になったり、寂しくなるのは当たり前です。
自立を急かさずに、子ども自身が「自分で」と思えるように、ゆっくり温かく見守っていきたいと思っています。