想い
今日は、9月に急逝した父の四十九日の法要でした。短かかったような、長かったような・・・。身内が亡くなる悲しみ、苦しみを癒してくれるのは時間なのだと思います。
晩年、父が、「俺は何もできなかった」とつぶやいたことがありました。家を建て替えることができなかったことが心に残っていたようです。実家は、日本特有の袋小路にあり、建築制限や法律に阻まれ、何度も建て替えの話が出たものの実現しませんでした。
父がそんな思いを抱えていたことを、母が亡くなった後に知りました。文字通り、朝から晩まで休みも取らず働いた父が、形として残せなかったのはどんなに悔しかったでしょう。
りんごの花保育園を開園することができたのは、父のお陰です。実家があったからこそ、銀行から融資をしてもらうことができました。保育園を開園できることが決まった時、手を叩いて喜んでくれた父の顔を今でもはっきり覚えています。四十九日を迎え、父が遺してくれたものの大きさをしみじみと想いました。
私は、父が遺してくれたりんごの花保育園を、自分の全てを掛けて守っていきます。りんごの花保育園が、子どもたち、保護者の方、先生達が安心して、日々生き生きと楽しく過ごせる園になるよう心を尽くしていきたいと思います。