心の発達
運動会では、本当に4・5歳児が頼もしく見えました。体育教室では、3歳児と一緒にとび箱やマット運動をした後、4・5歳児だけ、組体操の練習が、暑い中1時間を超えることもありました。大変だったと思いますが、練習が終わった時の子ども達の顔は誇らしげでした。
5歳を迎えると、心は大きく、複雑に発達します。友達の言葉で傷ついたり、悩んだりするようになります。私達が、子ども達のけんかに気づくのは、泣いたり、大声で言い合ったりしている時ですが、その時は、もつれた糸をほぐすように、話を聞くことができます。
4・5歳児の誇りの高さは、けんかの場面にも表れるようになってきます。友達の言葉や行動に傷ついても、じっと心の中に押し込めるようになり、私達が気づかないことも増えてきます。
そんな時、頼りになるのはやっぱりお母さんです。いつもと違う、元気がないと思ったら、お子さんの話に耳を傾けて下さいね。「うん、うん。わかった。悲しかったね。よくがんばったね。」
お母さんはただ話を聞いてあげるだけでいいと思います。子どもは辛い気持ちや悲しい気持ちを聞いて欲しいだけなのです。お母さんに聞いてもらっただけで元気が出てきます。そして、自分でどうすればいいのか考えようとします。小さくても、一生懸命、社会に出る準備をしているんですね。