子どもの貧困
今日は福岡マラソンの日。最高の天気の中で行われました。私は、百道の福岡市教育センターで行われる人権研修に参加するため、8時半頃家を出ました。自宅近くのマリナ通りが、福岡マラソンのために車の通行規制が出ていたので、歩いて行こうと思ったからです。
マリノアの前に出た途端、マラソンをしている人、応援の人で、大変な賑わいでした。百道に行く間、ずっとマラソンをしている人達に向き合って歩くような感じになって、少々気まずかったです。
初めてマラソンを見ました。走る人の真剣な顔、照れくさそうな顔、嬉しそうな顔、応援している人の知り合いを一生懸命探している顔、一人一人に「がんばれ!」と声を掛けている姿、ボランティアの高校生が一生懸命給水を勧めている姿など、現場に行かないと感じられないものを感じることができて、得した気分でした。
人権研修では、子どもの貧困について実践報告を聞きました。日本の子どもの13.9%、6人に一人は貧困だと言われていますが、スクールソーシャルワーカー、こども食堂を運営している方の報告を聞き、現実に起きている子どもの貧困の厳しさは想像以上でした。
貧困の怖さは、繋がることです。親が貧困であれば、子どもにお金だけではなく、心を掛ける余裕がなくなります。物だけではなく、愛情を与えられずに育つ子ども達は、自己肯定感が低く、将来への希望が持てずに、進学を諦めることも多いため、定職に就くことが難しく、結果、貧困状態から抜け出すことが難しいと言われています。
こども食堂の報告をされた方は、りんごの花保育園の評議員をして下さっている方なのですが、福岡市で最初に公民館でこども食堂を始め、もうすぐ5年目になるそうです。こども食堂も、様々なところで始まったものの、無くなるケースも多いということです。せっかく居場所がみつかったと思った子ども達が、また大人に裏切られたと思うのではないでしょうか。こども食堂は、継続することが大事だとお話されていましたが、今後も長く続きますように。
見ようとしなければ見えないものがあることがよくわかりました。こどもの貧困は他人ごとではありません。子どもは次の時代の担い手です。今できることからはじめなければ・・・。