美しい日本の曲
夜、テレビから皇后美千子様の美しい歌声が流れてきて、思わず見惚れてしまいました。10年ほど前、海外の難病で苦しむ子ども達の病院をお見舞いに行かれた時の映像でした。
「お話を語ってほしいということでしたが、限られた時間の中で語れるお話が見つからなかったので、3人の子ども達が小さい頃によく歌っていた子守唄を歌います。」とおっしゃって、歌われたのが『ゆりかご』です。
♪ゆりかごのうたを カナリアがうたうよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ
ゆりかごのうえに 枇杷の実が揺れるよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ
ゆりかごのつなを 木ねずみが揺するよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ
ゆりかごのゆめに 黄色い月がかかるよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ♪
美しい詩は、北原白秋によるものです。私も、子ども達に歌って寝かしつけていました。あまり詩の意味を考えたことはなかったのですが、ゆりかごが優しく揺れているのが目に浮かぶようですね。
以前、研修会で講師の先生が、「ミスユニバースのコンテストで、各国の代表の女性に、子守唄を歌ってほしいと言うと、日本人だけが歌えなかった」と言われたことがあります。どの国にも、子どもを眠りに誘う優しい子守唄があるのですね。それを歌える日本人がだんだん少なくなっているのは寂しいことです。
折しも、『おすもうくまちゃん』を歌う孫の動画が送られて来ました。大阪の保育園で教えてもらったのでしょう。私が保育士になりたての頃、よく歌っていた歌です。そういえば、最近聞いたことがありません。私もすっかり忘れていましたが、美しい日本の歌を、保育園で歌い継いでいきたいなと思いました。