文字の読み書き
- 大瀧智子
- Dec 10, 2018
- 2 min read
先週金曜日、りんご組(3・4・5歳児)の保育室に行くと、4歳児のRちゃんに、「園長先生、「ず」ってどう書くの?」と訊かれました。『あいうえお表』の“す”を指差して、「この“す”に点々をつけたら、“ず”だよ」と言うと、表を見ながら一生懸命書いていました。お母さんへのお手紙みたいでしたが、昨日のブログに書いたEくんの話したいと思う気持ちと一緒で、書きたいという気持ちが、文字の獲得につながっていくのでしょうね。
給食を食べ終わった4歳児は、積み木を作っている子もいれば、絵本を読んでいる子、図鑑を見ている子もいます。絵本を読んでいる子は、「長い文章も全部自分で読めるんですよ」と担任の先生達が話してくれました。
保育所保育指針では、就学までに育てたい子どもの姿として、『遊びや生活の中で、数量や図形、標識や文字などに親しむ経験を重ねたり、標識や文字の役割に気付いたりし、自らの必要感に基づきこれらを活用し、興味や関心、感覚をもつようになる。』と書かれています。
この自らの必要感というのが、文字を読めるようになりたい、書けるようになりたい、読めるようになったら、遊びがより楽しくなる、標識の意味が分かるとルールを守ろうとする気持ちが強くなる・・・・など、日々の遊びや生活と結びついて、体験的に学んでいくということではないかと思います。
りんご組では、これから文字や数字のコーナーやゲームコーナーが充実していくようです。関わりたい環境があり、一緒に遊びたい友達がいることで、子ども達の興味や必要感がさらに強くなっていくことでしょう。
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