節分
- 大瀧智子
- Jan 31, 2019
- 2 min read
明日は、少し早い節分行事をします。怖くない赤鬼・青鬼がやってきて、みんなで豆をまいてやっつけることになると思います。
先日受けた研修で、「節分に乾いた大豆をまくのは絶対にやめて下さい」と言われました。大豆が気道に入って、窒息などの重大事故につながった事例がたくさんあるそうです。未満児クラスは、新聞紙で作った豆、以上児クラスは、落花生をまく予定です。
「新聞紙の豆や落花生じゃ鬼は退治できない」と子どもたちが言うかもしれませんが、そこは想像力を働かせてもらうことにします。
10年くらい前の節分の日に、「鬼が来ないように」と言って、自宅からヒイラギの葉っぱを持って来て、保育室のドアや窓にセロテープで貼った年長児の男の子がいました。おうちでお母さんに、「イワシの頭も持って行きたい」と言ったら、「『そんなものは保育園に持って行けない!』と言われた」と悲しそうな顔をしていました。
前の園では、節分の日に必ずお休みする子もいました。怖がらせたくないからというお母さんの思いもあったようです。それぞれの思いはありますが、やっぱりりんごの花保育園では、そんなに怖くない鬼に来てもらって、みんなで心の中の鬼を追い払おうと思っています。
節分担当のS先生が、節分の保育計画に、「子どもを怖がらせることが目的ではありませんが、怖いものがあるということは大事なことだと思います。怖いものがあり、それでも豆をまいて鬼を退治する、自分に打つ勝つという経験をするのが目的です。やがては鬼(自分の心の中の悪いこと)を自分で退治するすがすがしさを味わえる人になってもらいたいものですね」と書いてくれました。
誰の心の中にも鬼は住んでいます。人を妬んだり、悪く思ったり、批判したり、意地悪を言いたくなったり・・・、だからこそいつの時代もどこの社会でも、人は人間関係に悩みます。誰かが悪いのではなく、みんな良くない心を抱えながらも一生懸命生きている・・・。それを受け入れることができるといいですね。
私の心の中の悪いもの、弱いものが退治できるよう、明日は真剣に豆まきをします。
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