育児の大変さはわからない
生後11ヵ月の三つ子の次男を床にたたきつけて死なせたとして、傷害致死の罪に問われた30歳のお母さんに、懲役3年6カ月(求刑懲役6年)の実刑判決が言い渡されたという報道がありました。お母さんは、想像以上に過酷な三つ子の育児でうつ病の状態だったそうです。
一人でも大変、二人はさらに大変、三人の子育てがどんなに大変か想像するに余りあります。一人でも、夜中に何度も起きるので、まとまった睡眠がとれず、頭がぼんやりして、イライラします。眠たくても眠れない日々が続くのはどんなに辛いことでしょう。
このお母さんのことを考えると、どうしようもない気持ちになります。一人で三人の子育て!保育園では乳児3人に対して保育士1人という人員配置になっていますが、保育のプロであっても難しいです。一人がお腹が空いたと泣けば、他の2人も一斉に泣き始めます。保育園はチーム保育なので、誰かがサポートできますが、それでもきつい時があります。
一人で3人の子育てはとても無理です。出産前後に家事や育児のサポートをしてくれる派遣事業などがありますが、それでは足りないのです。一日24時間の中で、睡眠時間や食事時間を確保できるようなサポートがない限り、難しいと思います。
「母親だろう」こんな言葉で片づけないでください。どんなに育児が大変か、当事者じゃなければきっとわかりません。
児童虐待、育児ノイローゼ・・・子どもを巡る問題が浮き彫りになっています。未だに男性中心の日本社会のありようが問われているのではないでしょうか。