憧れ
- 大瀧智子
- Apr 10, 2019
- 2 min read
2歳児がりんご組(3・4・5歳児)に進級してからの急成長ぶりについて、何度も書きましたが、その急成長の原動力はやっぱり『憧れ』の気持ちにあります。
年上の子ども達を見る目は、真剣で、「いいな」「すごいな」「〇〇のようになりたいな」という気持ちで溢れています。進級した子どもたちにとって、年上の子ども達の遊びや言動はとても刺激的で魅力的なようです・・・ほんの1歳、2歳しか違わないのですが・・・。
おやつの時間、りんご組の部屋に行くと、さっさとおやつを食べ終え、自分で片づけをして(その姿もカッコよく見えるのでしょうね)、遊びだす4,5歳児の子ども達。
4人の女の子が、ごっこ遊びのコーナーにあるお姫様のドレスを着て、一列に連なり、「ごきげんよう」と口々に言いながら私の側を通り過ぎました。その澄ました言い方に吹き出しそうになったのですが、そんなことをしては子ども達に失礼なので、真面目に「ごきげんよう」と返しました。
長いドレスを着た先頭の4歳児のKちゃんが、「ドレスの裾を持って」と言うと、みんな裾を持って歩き出し、お姫様の行進のようでした。
それをじっと見ていた3歳児のKくん。私の前でスーツのズボンを頭から被り出しました。仲間に入りたいんだなと思いながら見ていると、当然のことですが、ズボンを頭から被ることはできません。困ったKくんが、私に、「して」とズボンを差し出したので、足にズボンを通して履かせてあげました。
すると、「違う!」と、猛烈に怒ってズボンを脱ぎ捨てて、走って行ってしまいました。ドレスはもうなかったので、同じハンガーに掛かっているスーツを着ればいいと思ったのかもしれませんが、想像していたのと実際の姿が違ったので混乱したのでしょうね。
「〇〇のようになりたい」、でもなれない、できない・・・そんな葛藤が子ども達を成長させてくれるのでしょう。
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