保育士不足
様々な保育施設ができて、全国的に保育士が不足しています。福岡市では、今年度から、全国で一番高い奨学金返済の補助事業が始まります。
先週金曜日、奨学金返済の補助事業について、福岡市担当者の方の説明を聞きに行きました。正規職員で、奨学金を返済している人は、返済期間の半分に、短大・専門学校卒は1万円、4年制大学卒は1万5千円が毎月支給されるそうです。
最高180万円が支給されることになるそうです。但し、銀行の教育ローン等は対象になりません。福岡市では600人くらいの人が対象になると試算しているそうですが、実際はどうでしょうか。
福岡市では、自分で家賃を払っている人に、毎月1万円支給する補助制度もあります。奨学金と家賃で毎月2万円増えると、助かるでしょうね。
でも、この補助制度があるからと、福岡市の保育園に勤める人は本当に増えるのでしょうか。保育士の給与はずいぶん上がっていると思うのですが、学生の話しを聞くと、保育士を希望しないのは、給料ではなく、仕事の内容や環境が理由のように感じます。
実習に行った時に、職場の人間関係や、子どもの保育について、理想と現実の違いにがっかりしたという話も良く聞きます。
意欲を持って仕事を続けるためには、給与などの待遇の良さは必要でしょうが、やりがいを感じながら楽しく働ける環境の方が大切なのかもしれません。
10月から幼児教育無償化が始まれば、ますます保育士不足は深刻になりそうです。志のある人達がずっと働き続けられるような職場環境を作っていかなければと思います。