食事の悩み
- 大瀧智子
- May 31, 2019
- 2 min read
こどもの食事の悩みは尽きないですね。 食べないのは心配、食べ過ぎても心配、野菜を食べない、同じものしか食べない、遊び食べをする・・・・
適量を食べる、偏食をしないで何でも食べる、遅すぎず、早すぎず適度なスピードで食べる・・・そんな理想的な子どもは見たことがありません。いろいろな経験をして、望ましい食習慣が身についていくのでしょう。 人間ほど、雑食な生き物はいないので、内臓や消化器官を使いこなせるようになるには、それなりに時間がかかるのかもしれません。生まれて4,5年は準備期間と考えて、焦らずにゆったりと見守ってもよさそうです。 とはいえ、食事の悩みは保育園も同じです。友達が食べている姿を見たり、食育の話しを聞いたりするうちに、食べ物と自分の身体の健康がつながっていくことがわかり、年長組になると、自分で考えて主体的に食べるようになっていきます。
新年度になって、残食が多くなりました。給食の先生達も、せっかくつくった食べ物が残って戻って来るのを見てがっかりしています。
福岡市の共通献立は、1月に2回同じメニューなので、1回目で残食が多い時は、切り方や盛りつけ方を工夫したり、調理方法を変えています。
今日のひじきの肉だんご汁は、前回脂が汁に出て食べ辛かったので、コンベクションで一度焼いて汁に入れたそうです。それだけで食感がかなり違いました。
おやつは、お芋と人参の天ぷら。意外に子ども達は良く食べてくれます。最近全く食欲がない2歳児のAくんは、担当のW先生と隣りの部屋で2人だけでゆったりと食べていました。自分で天ぷらを持って食べているAくんに、「おいしい?」と聞くと、「おいしい。」としっかり答えてくれました。
食事は環境も大事です。いつも友達と食べているAくんは、たまにはゆったりとした雰囲気の中で食べたかったのかもしれません。
給食の先生のがんばりや、担任の先生の子どもを理解しようとする温かいまなざしの中で、少しずつ「食べてみようかな」という気持ちになってくれるといいなと思います。
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