保育記録
保育士不足と言われて久しいですが、この職業が敬遠される理由の一つとして、仕事量の多さがあるのではないかと思います。 子ども達の保育の他に保育計画を立てたり、記録を取ったり、連絡帳を書いたり、その他諸々の書類に追われています。私達の勤務時間より長く子ども達が園にいるのに、いつその時間を作ればいいのでしょう。 以前(もう18年くらい前)、ドイツに視察研修に行った時に、ドイツには保育計画や記録はないと聞いて驚きました。 記録がなくても保育はできますが、目標を決め、それに対する評価を行わなければ、保育内容が適切であったか、子どもに何が育ったか、また育ちつつあるか、次の課題を明確にすることは難しいと思います。 書けば書くだけ、意味があり、保育の質が高くなる記録を書きたいと思っていますが、現実にはよく吟味せずに与えられた様式を使っています。 記録を書く理由は、子ども理解を深め、それに基づいた評価、課題を明確にし、園全体で共通認識するためにと思うのですが、記録が活かされていないのが現実です。 先日、西区の園長先生方とお話した時に、1歳児から育児日記を書いていないというお話を伺いました。保護者の方との連携に育児日記は欠かせないと思っていたのですが、育児日記を書くのに一人最低10分はかかり、1,2歳児の担任は、毎日1時間以上費やしています。 安心感と信頼感を持って頂くために、育児日記は必須と思っていましたが、再考する余地がありそうです。 ・・・このブログを福岡市園長会の前の空き時間に書いていたのですが、園長会の中で、保育帳簿の研修会のお知らせが届きました。あまりにタイムリーなので驚きましたが、必要な書類とそうでない書類を吟味して、もっと子ども達のために使う時間が増えればいいと思います。