差別
10年ほど前、ある研修会で、10年後在日外国人が増えて、通りを歩いていると、向こうから来る10人に6人が外国人になる時代が来ると話された先生がいらっしゃいました。その頃は、外国人の方が歩いていると、ついそちらを見てしまうほど、滅多に外国人の方を見かけることはありませんでした。 日本人より外国人の方が多い・・・流石にそこまではないですが、通りを歩いていたり、自転車に乗っている外国人の方を見るのが日常茶飯事になり、あまり気に留めないようになりました。 アジア系、ヨーロッパ系、様々な国の人達とすれ違うことも自然になり、今後ますます国際化が進んでいくのでしょう。急激な国際化に教育が追いついていないのでしょうか、外国人労働者の人達に対する差別の問題が報道されているのをよく見かけます。 低賃金、長時間労働、劣悪な労働環境、暴言、暴力、「日本人は怖い」「日本に来るんじゃなかった」「国に帰りたい」こんな言葉を口にする外国人労働者の方の話を聞くたびに、日本の道徳教育は機能していないと感じます。 ストレスのはけ口は、立場の弱い人に向かいます。美しい日本と掲げた理念はどこに行ったのでしょう。日本の国を信じて来日してくれた外国人の方をもっと大事にする国にならなくてはと思います。
外国人労働者の受け入れ拡大に伴い、ますます日本で生活する外国人の方が増えていくでしょう。差別するのは、心の弱さでもあります。一人ひとりの人権を尊重するために、受け入れる日本人の意識改革が求められていると思います。