幼児教育無償化の中の給食費
8月22日に、福岡市主催で行われた第2回目の幼児教育無償化に伴う給食費の説明会に出席しました。前回説明されたように、給食費の金額は各園で定め、その徴収方法も具体的な対応も全て園に任せるということでした。
国が目安とする一人4500円で、日々の給食とおやつを提供するのは、かなり厳しいです。主食費を合わせると一日250円で給食とおやつを賄うようになります。給食の先生が、概算で6月分にかかった食材費を計算をしてくれたのですが、一人281円かかったそうです。
りんごの花保育園では、仕入れ業者の方に、全て国産の物を納入してもらうようにお願いしています。肉も魚も野菜も果物もとってもきれいです。この品質を落とさずにやっていけるのか心配です。子ども達の体に直接影響するので、堅持しなくてはと思っているのですが。
説明会で気になっていたことを質問しました。「私の園は定員60名なので、4,500円の副食費の徴収では厳しいと思っています。福岡市の共通献立を使っているのですが、例えば、献立に使われている野菜を5品から3品にしたり、魚や肉の量を減らしてもいいんですか?監査で指摘されるようなことはないですか?」という質問に、「一日の栄養摂取量が取れていれば問題ありません。」の答えに、驚いてしまいました。
園に帰って給食の先生たちにこの話をすると、私以上に驚いていました。「この献立通りにしなくてはいけないと思っていたのに、栄養摂取量を満たせば減らしてもいいんですね。」
給食費を各園で設定することで、内容がどうなっていくか心配になりました。保育園の給食が拠り所の子どももいるでしょう。園の考え次第では、小さい子どもにどんな食材がいいのかというよりも、価格の方に目が向いてしまうかもしれません。
幼児教育の無償化のなかに給食費が入らなかったことが、今更ですが悔やまれます。