抱っこしなくていい

昨日、「抱っこしてほしい」子どもの気持ちをできるだけ満たしてほしいと書きました。児童心理学の著名な先生方もおっしゃっていますが、私は経験的に「抱っこしてほしい」という子どもの気持ちを受け入れることが子どもにとって大事なことだとわかります。  30年以上前、勤めていた保育園は、鼓隊演奏や器楽演奏に力を入れていて、それが評判で入園願書を配布する日は、朝早くから長い列ができていました。私も保育園はそんなことに力を入れるところだと思っていました。  園長が変わり、子どもに優しい保育をしたいと、これまでの保育方針が大きく変わりました。子ども達への指示命令をなるべく少なくして、子どもの気持ちに寄り添うようになりました。その途端、子ども達は、5歳児までも、みんな「抱っこして」と言い、代わる代わる抱っこする日々が続きました。  それまで一斉保育で、子ども達に指示ばかりしていたので、こんなに子ども達が抱っこしてほしいと思っていたことに気づきもしませんでした。  大きな体の子を抱っこすると、少しぎこちないのですが、それでも子どもが「抱っこしてほしい」と言えば抱っこしました。少し抱っこされると、大半の大きな子ども達は自分から降りていきました。なんだか恥ずかしいという気持ちになるようです。

 気持ちが不安定な子は、しばらく抱っこが続きましたが、それでも段々回数が減り、時間が短くなっていきました。気持ちが満たされると、じっとしていられなくなるのが子どもなんですね。

 「抱っこしなくてもいい」と決めるのは、子ども自身なのでしょう。心が満たされると、周りに目が向き、意欲が湧いてきます。だから、「抱っこしなくていい」と言うまで、抱っこしてあげて大丈夫です。

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