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変化

朝、りんごの花保育園は、沈丁花と菜の花の良い香りでいっぱいでした。N先生と子どもたちが春の香りを届けてくれたのです。沈丁花の香りが大好きなので、園庭に植えたいのですが、狭くて難しいです。あ~、もっと園庭が広かったら・・・といつも思ってしまいます。

 午前中は、進級式をしました。一つお兄さん、お姉さんになる嬉しさと戸惑いが入り乱れている子どもたち。変化は成長のチャンスですが、次に何が起こるかわからなかったり、どこに何があるかわからないと、不安になります。今日から一つ上のお兄さん、お姉さんになると言われても・・・子どもたちの心の声が聞こえてきそうですが、大きくなった子どもたちに合った環境が、不安を期待に変えてくれることでしょう。

 進級式の後、一番環境の変化が大きい2歳児を見に行くと、早速ままごとコーナーでドレスを着たり、ドレッサーの前に座って髪をとかしていました。昨年の春、よく見られた光景です。そういえば今のりんご組は、製作をしたり、手紙を書いたり、何人かでルールのあるゲームやかるたに夢中です。1年間の成長は、子どもの遊びをすっかり変えていました。

 午後から、M先生が、りんご2組(年中児)・3組(年長児)の子どもたちにネパールの子どもたちの生活について話してくれました。小学校の校舎が地震ですぐに壊れてしまうほどもろい造りであること、泥水を飲まなくてはいけないほど水が貴重であること、その水も朝早くから子どもが汲みに行かなくてはいけないこと、そのために学校も行けないこと、学校に行けないので字が読めず、薬と毒の区別ができないこと・・・自分たちの生活と全く違う話に、子どもたちは驚きながらも、一生懸命聞き入っていました。

 子どもも話せばわかるということを改めて感じました。世界には命の安全さえ守られない状況にある子どもがいることを、日本の子どもも知らなくてはいけないと思いました。それが、未来を変える力に繋がるはずです。

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