初夏の訪れ
季節の変化を感じる出来事がありました。今朝、1ヶ月ぶりくらいに登園してきた2歳児のSくん。送って来られたお父さんにしがみついて、「パパがいい~!!」と大粒の涙をぽろぽろ流して大泣きでした。自粛休みの前は、
保育園が大好きで、毎日ニコニコしてとっても楽しそうだったのに・・・。
朝のおやつを済ませると、2歳児は7人で近くの神社にお散歩に出かけました。帰ってきたSくんの手には、梅の実が・・・。「Sくん、それ誰にあげるの?」と担任の先生が訊ねると、私にそっと渡してくれました。
Sくんの小さな手に握られた梅の実は、ほんのり温かくて、嗅いでみると梅のさわやかな香りがしました。初夏だな~と思いました。
担任のN先生が、「Sくん、おばあちゃんのようなしゃべり方をしてかわいいんですよ。『もう、そろそろ帰ろうかね~』って。」自粛休みの間、おじいちゃん、おばあちゃんと過ごす時間が長かったのでしょうね。その間の生活が浮かんで来て、いい時間だったんだなと思いました。
お父さんと離れた後のSくんは、すぐに園生活のことを思い出して、たくさん増えた語彙を披露してくれました。
午後から、りんご2・3組は2階の屋外園庭で、あさがおの種まきをしまし
た。「みんな種まきがとっても上手なんですよ。そっと種を埋めて土をかけて、自分で考えながら植えているんですよ。」と教えに来てくれたS先生に誘われて見に行くと、小さな種を大事そうに植えている子ども達の姿がとてもかわいかったです。
もう夏はすぐそこに来ているんですね。人間界は、コロナウイルスで戦々恐々としていますが、自然界と子ども界は、時の流れに逆らわず、悠々自適に夏の訪れを楽しんでいます。