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さぽ~と保育

 今年度より、福岡市の障がい児保育事業の名称がさぽ~と保育に変更になりました。以前、ブログにそのことを書いたのですが、読まれたAくんのお母さんが、「(名称が変わったと聞いて)久々に嬉しいニュースでした。」と話されていました。

 名称から受けるイメージは大事ですね。Aくんのお母さんが、「障がい児」と言われるたびに、悲しい思いをされていたことがよくわかりました。

 Aくんのお母さんは、昨年、年中・年長組の子ども達が地下鉄に乗って福岡空港に行くと聞いて、直前に家族全員で地下鉄で福岡空港に行ってくださって、Aくんが困ると思われることや、心配なことを細かく書いて私たちに渡してくださいました。その記録が、当日とても参考になって、Aくんは、一度も悲しい思いや嫌な思いをせずに、地下鉄に乗って園外保育を楽しむことができました。

 Aくんのお母さんは、誰よりもAくんを理解していらっしゃいますが、療育センターにも熱心に通われていて、療育センターの先生たちのアドバイスを私たちに伝えて下さいます。苦手なこと、苦手だけど、〇〇したらできるようになることなどがわかるので、Aくんが嫌な思いをすることがずいぶん減ります。

 以前、こんな療育の研修を受けたことがあります。とても細かい小さな迷路が書いてあるプリントを渡され、「鉛筆で道から逸れないように、1分でゴールに行って下さい。隣の席の人は、書いている間中、『早くしなさい!』『「なんでできないの!」と大きな声で何度も怒鳴ってください。」と言われました。案の定、気持ちは焦るものの、隣の人の声が気になってゴールにたどり着くことができませんでした。

 「発達がゆっくりの子に、皆さんはいつもこんな声をかけてはいませんか?どうすればゴールにたどり着けるのか・・・」「もっと大きな迷路にするのもいいでしょう、『自分のペースでゆっくり書いていいよ』と言われるとできるかもしれません。側で声を掛けずにじっと見守るだけの方がいい子もいます。その子に合った方法を探すことが大切です。」と言われたことを思い出します。

 一人一人に合った方法を見つけるのがとても大事で、それを見つけられるのは子ども達のそばにいるおうちの方だったり、私達だったりするのですが、専門家の方はもっと具体的な方法を提案してくれます。

 園でも時々、療育センターの方に来ていただいてアドバイスをしてもらうのですが、具体的な支援の方法がわかってとても勉強になります。

 福岡市にはさぽ~と保育を受けているお子さんの『保護者の会』みたいなものがないようで、Aくんのお母さんは、「同じような悩みを持っている人たちと話したり、情報交換をしたい」と言われています。そんな会がないなら、自分で作りたいとも言われています。そんな『保護者の会』をご存じの方がいらっしゃったら、ぜひ教えて下さい。少しでもAくんのお母さんの力になりたいと思っています。メールでも、保育園にお電話して頂いても大丈夫です。よろしくお願いします。

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