子ども服
自分で身の回りのことができるようになってくる3歳頃になると、周りに関心が向くようになり、自分の着替えをしながら、友達の着替えの手伝いをしようとする姿をよく見かけるようになります。
見ている大人は、「まず自分のことをしてから・・・。」と言いたくなりますが、その頃の子どもは、自分のことが自分でできるようになったことが誇らしく、「手伝ってあげたい」という気持ちが出てくるのでしょう。
りんごの花保育園でも、プール遊びや水遊びが始まり、着替える機会が多くなりました。最初は脱いだ服を脱ぎっぱなしで、自分のものがどこにあるかわからず、困ったり、時間がかかったりしますが、回数を重ねるうちに、どうすれば早く着替えられるか考えて準備をするようになります。
おうちでは、お父さんやお母さんが手伝ってくれるので、そんなに困らない子ども達も、保育園では自分のことを自分でしなくてはいけないので、考えたり、工夫したり、振り返ったりします。友達の姿がお手本になるのも保育園の良いところです。
最近は、ボタンやファスナーがついた服が少なくなりました。ボタンがあっても、スナップボタンで、ボタン穴にボタンを通す経験もできません。
以前は、遊びのコーナーにファスナーやボタン掛けの玩具を置いて練習していましたが、だんだん必要性もなくなっています。利便性と安全性を考えて子ども服も変化しているのでしょう。
滑り台から滑り降りた時に、上着のフードが引っ掛かって窒息するという事故が起きたことから、フード付きの服も少なくなっています。様々なものが進化していますが、子どもの手先の器用さが磨かれないのは困ったことです。
手も頭も使うことで磨かれていきます。日常の中から大切な機会が失くなっているのであれば、別の方法で行う工夫が必要だと思っています。