父になる
最近のお父さんは、抱っこひもで赤ちゃんを抱っこしたり、オムツを替えたたり、赤ちゃんが生まれた時から子育てに積極的なお父さんが多くていいなと思います。
りんごの花保育園の主任のA先生も、毎日双子のお子さんの一人を抱っこひもで抱っこし、もう一人をベビーカーに乗せ、大きな荷物を抱えて保育園に送り迎えしています。この姿を見るだけで、世の中のお父さんに大きな影響を与えるのではないかと思います。
母親は、10月10日、自分のお腹の中でだんだん赤ちゃんが大きくなるのを実感するので、自然に母親になる意識が出て来ますが、父親は赤ちゃんが生まれた後に、少しずつ父親になる意識が出てくるのかもしれません。
私が子育てをしている頃は、父親が子育てに無関心なのは特別なことではなく、母親が必死に赤ちゃんの世話をしているのを側で見ているだけでも批難されることはなかったように思います。
子どもに関わるからこそ愛情も湧き、心配もし、日々の小さな成長を嬉しく感じます。自分を見つめる曇りのない子どもの眼を見ていると、父親としての自覚も高まって来るでしょう。
子どもを産み育てるということは、父親、母親として自分が育つということなのかもしれません。子どもを育てながら、自分自身が自分の父親、母親からどんなに愛情をかけてもらったのか、どんなに心配をされて育ってきたのかを教えられます。
父親になるというのは(もちろん母親も)、今まで自分が一番だったこれまでの価値観を変えることでもあります。我慢をしなくてはいけないことや諦めなくてはいけないこともたくさんありますが、子どもを育てることは、それ以上の喜びや楽しみをもたらしてくれます。
子育てに参加しないなんてもったいない・・・そんな父親がもっと増えると、日本社会は変わっていくのでしょう。