5歳児検診

　新年度に向けての健康診断がありました。5歳児が、2・3・4歳児に付き添って受診してくれたので、小さい子ども達はとても心強く感じたようです。みんな泣かずに落ち着いて受診し、5歳児に褒められて嬉しそうでした。

　5歳児は卒園式後、さらにしっかりしてきて、園児というよりも私達保育者側に近い存在になりつつあります。それなのに、卒園なんて・・・。

　今回の健康診断では、いつもの嘱託医の先生が4歳児一人ひとりに5歳児の発達診断内容のいくつかを質問したり、試みたりされました。

　具体的な内容は、①関係がある２つの長文を聞いて、同じように繰り返す②なぞなぞ③ジャンケンをして勝ち負けがわかる④親指と人差し指を5回合わせる⑤手をグーにして掌側と裏側を交互に動かす⑥片足ジャンプを交互に5回する・・・でした。

　ほとんどの子がクリアしたのですが、気になるお子さんもいました。4歳児はあと1年で就学を迎えます。この1年はとても成長が著しい時期です。一人一人のお子さんに合った支援が望まれる時期でもあります。嘱託医の先生も仰っていましたが、児童精神科医の間では、幼児期の個別の発達支援が重要であることは周知の事実だそうです。

　それなのに、3歳児検診の後は何の健診もなく、小学校に就学します。5歳児検診があれば、小学校入学に備えられるのにと思います。来年度からモデル事業として5歳児検診も一部で始まるそうです。誰もが安心して小学校に入学できるような体制づくりが求められています。