かみつき
- 智子 大瀧
- Sep 29, 2021
- 2 min read
昨日、1歳児のQちゃんがお友達の手を噛みついてしまいました。噛みつくなんて!と思われるかもしれませんが、まだ言葉がスムーズに出ない子ども達にとっては、いやだ!やめて!私のよ!という言葉の代わりです。
噛みつきは、1歳半ごろから出始め(もっと早い子もいます)、言葉でのやりとりがスムーズになる3歳ころにはほとんどなくなります。いつも書くのですが、噛みつくから乱暴な子ではないのです。でも、噛みつかれるとものすごく痛いので、相手の子も周りの大人も平常心ではいられなくなってしまいます。
「噛みつかれたら痛いんだよ。」と傷を見せても、あまり理解できないので、話しても伝わらないのかなと思いますが、繰り返し(何度も噛みつきは続きます)、悲しい顔をして、「痛いよ。」「こんなことをしたらいやだよ。」と話しています。
子どもは友達の姿を真似するので、クラスの中でかみつきが広がってしまうこともあります。こうなるとお手上げです。どこで、どの子が噛みつくかわからないので、先生たちは一日中緊張して子ども達に関わるようになってしまいます。そうすると、先生たちのピリピリした気持ちが伝わり、子ども達は落ち着かなくなり、噛みつきが増えてしまうという悪いスパイラルに陥ってしまいます。
私は何度もこんな経験をしているのですが、特効薬や攻略法などは持ち合わせていません。これまでの経験の中で唯一得たものは、噛みついてしまう子どもの気持ちにも寄り添うこと、かみつきが出始めたころに丁寧に関わること、大人が慌てないことくらいです。
そして、たとえ伝わらなくても、噛みついた子の目を見て、「痛いんだよ。」「こんなことをしたら悲しいよ。」と自分の気持ちを伝えることが大事なのではないかと思っています。
かみつくのが収まらない子もやがて必ず収まり、「あんなにかみついていたのにね・・・」と振り返ることができるようになります。その日が来るのを楽しみに待ちたいですね。
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