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児童虐待

 コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が明けたので、少しずつ研修が始まり、今日は児童虐待の研修会に出席しました。会場はしっかりとソーシャルディスタンスが取られ、対策を講じながら徐々に前に進んでいるようで嬉しいです。


 冒頭、講師の先生が、小学校の先生の年齢が若年化してきて、子どもに対して、できる・できないの評価に関心が向き、一番大切な子どもの心を理解することができていないことが心配だと話されていました。


 コロナ禍で、保護者の方との関係づくりも難しかったでしょうし、関わる機会がほとんどないという声もよく聞きます。この2年間、保護者の方との関わりがないまま過ごしてきた若い先生の経験不足が気になります。


 子どもができなかった時、罰で子どもの行動を強制する先生・・・例えば、できなかったから、給食のお代わりをさせない先生もいるそうです。昔(私が小学生の頃)は当たり前のように行われていましたが、人権尊重の現代社会で、若い先生がそんな手段を使っているのは悲しいです。


 昨年4月1日に、児童虐待の防止等に関する法律で、親権者等による体罰の禁止が規定されました。子ども支援専門の国際NGO『セーブ・ザ・チルドレン』によると、たとえしつけのためだと親が思っても、身体に何らかの苦痛を引き起こし、又は不快感を意図的にもたらす行為(罰)である場合は、どんなに軽いものであっても体罰に該当し、法律で禁止される。体罰以外の子どもの心を傷つける行為とは、怒鳴りつけたり、辱めたり、笑いものにしたり、けなしたりすること、また子どもの心を傷つける暴言等を指すそうです。


 自分の子どもをかわいいと思い、良い子に育てたいと思っても、思い通りにならないと、つい感情的になってしまいますね。それでも、体罰は子どもの成長に悪影響を与え、トラウマになったり、自己否定の気持ちを育てることに繋がります。


 児童虐待が報道されない日はありません。小さな子どものニュースが報道される時には、すでに手遅れの時が多いのです。命の危険だけではなく、これから未来を生きていく子ども達が胸を張って生きられるように、体罰によらない子育てをしましょう。

 
 
 

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